ペイジとブリンがイメージしたのはこういう組織形態だった。優秀なエンジニアたちがプロジェクトに取り組み、そのプロジェクトが完了したら、次のプロジェクトを好きに選ぶ。経営陣がプロジェクトの進捗しんちょくを知りたかったら、管理職など間にはさまないで直接エンジニアに尋ねればいい。
このイメージはまさに、ホラクラシーやティール組織として知られているのと同じものである。そしてフラット化計画は実行に移された。
そしてこのタイミングで、ウィリアム・キャンベルがグーグルにやってくる。キャンベルはオフィスに夕方ごろにふらりとやってきては、経営陣や社員たちが何をやっているのかをつぶさに観察しまくった。
そしてキャンベルは、ラリー・ペイジにこう言った。
「ここには管理職を置かないとダメだ」
ペイジは言葉につまった。せっかく管理職を全廃したばかりで、それに満足していたからだ。どのプロジェクトも着々と進んでいるのに、なぜ管理職を戻す必要があるのか? 議論したが、堂々めぐりになってしまって二人とも譲らない。そこでエンジニアに直接聞いてみようということになり、オフィスの廊下を歩いていたエンジニアのひとりにキャンベルが管理職がほしいか聞いてみた。答えはイエスだった。
理由を尋ねると、
「何かを学ばせてくれる人や、議論に決着をつけてくれる人が必要だから」
マジこれ。
管理職を撤廃する動きは日本だけではなかったのね。と思った記事。ただし、すぐに元の体制に戻すのはさすが文化の違い。
だめとなったら軌道修正が早いのはイイことだね。