ちょっとまえのニュースですが、一つ前のエントリと関係して。
企業なら売り上げ幾らとかそういう論法が通じやすいのですが、行政主導の場合どうしても人数で判断します。公共性が高い場合金に結びつけると利権になってしまうので。
そのせいでイベントは地獄とかします。成功するために最終的に人さえ集めればいい話になってしまっているからです。
東京都が公費で行っている中小企業の就職説明会で、事業を請け負った企業が学生に金銭を提供して、いわゆるサクラとして参加を依頼していたとの報道がありました。
4回分の就職説明会での集客支援で、大学生3人を取りまとめ役にして、数千〜1万円の報酬でサクラを勧誘していたとのことで、不人気業界を対象にしたイベントだったため、集客が難しいと判断してのことだったようです。
発注元の財団は、委託料の一部を支給しないことを決めたとのことです。私は以前、公的な就職説明会で主催する側にかかわったことがありますが、今回の件は完全なルール違反で全面的に悪いことだと思う一方、こういうことが起こっても不思議でないとも思っています。
この手のイベントを受託する際にコミットしなければならないこととして、ほとんどの場合で「人数」が設定されるからです。そのイベントの主旨によって、それが「参加人数」であったり、「応募人数」であったり、「内定人数」であったりします。今回の場合は「集客できないと格好がつかないから」などと言っていますが、たぶん一定以上の「参加人数」の縛りはあったのではないでしょうか。さらに、不人気とされる業界団体の加入企業の説明会だったようですが、参画企業のバリエーションが限られ、さらに知名度が低いとなると、最悪は誰も参加者がいないような事態も考えられます。
許される方法ではありませんが、そういう危機感から始まったことだったのでしょう。
経由: 採用活動で「人数」を目標にすることでの不都合(2019年10月28日)|BIGLOBEニュース
Biglobeさんところは量より質というはなしです。
3時間弱で5千円 サクラ学生「ホント興味なかったわ」 有料会員限定記事
板橋洋佳、八角健太 2019年10月18日18時45分
「たくさん集まってくれた」と中小企業を喜ばせた就職説明会の参加者は、ほとんどサクラだった――。公費が投じられた事業の趣旨や、人材確保に必死な企業の思いを踏みにじる背信行為の実態を追った。
8月3日土曜日、人材サービス大手「マンパワーグループ」のオフィスが入る東京・浜松町のビルで、水道や空調設備の管の設置を仕事にする「東京都管工事工業協同組合」の就職説明会が開かれた。
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説明会ではまず、8企業が「ライフラインを支える仕事」の魅力をそれぞれPR。少人数に分かれての座談会と続いた。43人という想像以上の参加者の多さに、組合幹部は「マンパワーさんがよく頑張ってくれた」と喜んだという。
水道工事の会社の人集めだったのですね。東京都の学生はやりたがらないかもしれません。
本来仕事は必要とされて居るから、あるのですが。汚れ仕事だの所謂3Kだからという理由だけで嫌うのはその後の人生損をするでしょう。
この年齢になってインフラの大切さがわかりました。自分ならやってみたいなとも思えますが。
イベントを私企業に丸投げすることから、こうなることは予測できたはずです。
しかしどうしても成功させたいがゆえに、こんな無意味な結果となったのでしょう。
徳島の阿波踊りにしてもイベント地獄化しそのまま単独では赤字に突き進むこととなります。徳島の場合は公費に集っていることが問題になっています。
こうした問題は東京都だからこそ気付けたことでしょう。是非意味のない行政主導のイベントを止めるべきです。